Ideogram、初のベクターモデル公開 プロンプトからSVG生成
Ideogramは10月22日、編集可能なSVGファイルを出力する初のベクターモデル「Ideogram Vector」を公開した。プロンプトからの生成とJPEG・PNG・WEBP画像の変換に対応し、API料金はSVG1点0.10〜0.32ドルである。
画像内の文字表現に強みを持つAI画像スタートアップのIdeogram(アイデオグラム)は現地時間10月22日、ピクセルではなく編集可能なSVGファイルを出力する同社初のベクターモデル「Ideogram Vector」を公開した。WebアプリとAPIで利用でき、API上のモデル名はideogram-vector-1である。
ポイント
- テキストのプロンプトからSVGを生成するほか、既存のJPEG・PNG・WEBP画像をベクターに変換できる。
- API料金は生成1点あたり0.13〜0.32ドル、画像の変換は1枚0.10ドルである。
- オープンソース化されたIdeogram 4とは別のモデルで、モデルページにVectorのオープンソース化への言及はない。

Ideogram Vectorでできること
機能は2つある。「テキストからベクター」はプロンプトからSVGを作り、参照画像を添えることもできる。「画像からベクター」はアップロードした画像をプロンプトなしでSVGに変換する。
同社のIdeogram Vector紹介ページによると、出力は拡大しても劣化せず、ベクター編集ソフトで色を変えたり図形を1つずつ修正したりできる。用途としてロゴ・ブランディング、印刷物・グッズ、ラベル・ステッカーなどを挙げている。
APIの使い方と制限
開発者は生成にPOST /v2/svg/generate/ideogram-vector-1、変換にPOST /v2/svg/vectorize/ideogram-vector-1を使う。SVG生成APIの資料によると、プロンプトは1〜9,500文字、1回で最大8点を生成でき、品質はlow・medium・highの3段階(既定はmedium)だ。
ベクター変換APIの資料によると、受け付けるファイルは最大50MBである。変換モードは図形を少なくするsimple、細部を残すdetailed、画像に合わせて自動で選ぶauto(既定)の3種類だ。dry_runを指定すると、生成や課金をせずに見積もり額だけを確認できる。
料金
| リクエスト | Low | Medium | High |
|---|---|---|---|
| テキストからベクター(プロンプトのみ) | 0.13 | 0.16 | 0.20 |
| テキストからベクター(参照画像あり) | 0.13 | 0.16 | 0.32 |
| 画像からベクター | 1枚0.10 | ||
なぜベクター出力が重要なのか
多くの画像生成AIは拡大するとぼやけるラスター画像を出力するため、デザイナーが編集するには輪郭をトレースし直す必要がある。2022年創業のIdeogramは画像内の文字表現を売りにしてきた。2026年6月3日にはIdeogram 4.0をApache 2.0ライセンスのオープンソースとして公開し、9月30日にIdeogram 4.5を投入した。
アドビの画像生成AI「Firefly」の「テキストからベクター生成」のヘルプページは、パートナーモデルとしてGPT ImageとIdeogram 3.0を挙げている。今回のモデルで、ベクター出力がIdeogram自身のアプリとAPIに加わった。同じ日にはCanvaも初の自社画像生成モデル「Canva Craft」を発表しており、デザイン向け画像モデルの競争が続いている。
今後の焦点
Ideogramは、Vectorの品質を外部で検証したベンチマークをまだ公表していない。編集しやすいという同社の説明が実際のデザイン業務で通用するかが焦点となる。
よくある質問
Ideogram Vectorは無料で使えるのか
APIはSVG1点ごとに課金される。画像変換の0.10ドルから、参照画像付きの高品質生成の0.32ドルまでだ。
手持ちのロゴ画像もベクター化できるのか
できる。「画像からベクター」は50MB以下のJPEG・PNG・WEBPファイルを受け付け、プロンプトなしでSVGに変換する。
参考資料
- AI Vector Generator: Ready-to-use SVG Artwork | Ideogram — Ideogram
- Generate SVG | Ideogram | Documentation — Ideogram
- Vectorizer | Ideogram | Documentation — Ideogram
- Generate vectors using partner models — Adobe(2025年11月6日更新)
- Ideogram (text-to-image model) — Wikipedia
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