🇺🇸 English 🇰🇷 한국어 🇯🇵 日本語
ホーム › 開発者ツール
開発者ツール

コーディングAIのハーネス、点数同じでコスト最大3倍

中国・山東大学の研究者が5モデルを3つのハーネスで比較した結果、点数差は5ポイント以内だったが、1タスク当たりのコストは最大3倍の差がついた。

コーディングエージェントの「ハーネス」を入れ替えてもベンチマークの点数はほとんど変わらないが、コストは最大3倍に開く――。中国・山東大学の研究者2人が2026年10月3日にarXivで公開した論文で、米IT媒体VentureBeatが23日(現地時間)に報じた。5つのモデルをClaude Code、OpenCode、mini-SWE-agentで動かし、SWE-bench Verifiedで比較した。

暗いターミナル風の画面にコードエディターが開かれている様子
ターミナル上で動くコードエディター(資料写真)。사진: ∁ormullion / Flickr(CC0 1.0)

要点

  • 447タスクでは、最も重いClaude Codeと最も軽いmini-SWE-agentの差が、2モデルとも5ポイント以内に収まった。
  • 同じモデル・同じタスク・同じ料金表でも、1タスク当たりのコストはハーネスにより最大3倍違った。
  • コストを左右したのは毎ステップ送り直す固定プロンプトで、Claude Codeが1万6581トークン、OpenCodeが7025トークン、mini-SWE-agentが829トークンだった。

コーディングエージェントのハーネス比較の方法

ハーネスとは、モデルを包んでシステムプロンプトやツール、コンテキスト管理を担う実行の枠組みである。リウ・ヤンゼ氏とハン・ジョンイー氏はモデルを固定し、この枠組みだけを変えた。対象はQwen3.6-35B-A3B、Qwen3.8-27B、DeepSeek-V4-Flash、GLM-5.3-Flash、HY4-Previewの5モデルだ。

Qwenの2モデルは447タスク、5モデルすべては難しい45タスクを解いた。初期のWeb接続ありの試行では、DeepSeekとQwenの試行の71%がGitHubから元の修正コードを取得していたことが判明し、本評価ではネットワークを遮断した。

Claude Codeとmini-SWE-agentの点数

Qwen3.6-35B-A3BではClaude Codeが採点対象445タスク中310、mini-SWE-agentが318を解き、差は1.8ポイントだった。Qwen3.8-27Bでは444タスク中347と353で、差は1.4ポイントである。

難しい45タスクでハーネスを替えると、約13%のタスクで成否が入れ替わった。同じハーネスを再実行した場合と同じ割合だ。ノイズを明確に上回ったのは、OpenCodeが大規模セットで最大9ポイント劣った点だけで、あるモデルではその差の約半分が3万2000トークンの出力上限による打ち切りに起因していた。

開発元の純正ハーネスにも優位はなかった。DeepSeekの公式CLIはDeepSeek-V4-Flashで45タスク中21を解き、Claude Codeと同数だった。著者らは「ベンダーが自社モデル向けに作ったハーネスでも、点数上の優位は得られない」と記している。

AIコーディングエージェントのコストはなぜ違うのか

コストはハーネス自身の文面にステップ数を掛けた分だけ膨らむ。GLM-5.3-Flashでの1試行当たりの費用は、Claude Codeが1.81元、mini-SWE-agentが0.97元、OpenCodeが0.56元だった。

ステップごとの固定プロンプトとGLM-5.3-Flashの1試行当たり費用(arXiv 2610.04433)
ハーネス固定プロンプト(トークン)1試行の費用(元)
Claude Code16,5811.81
OpenCode7,0250.56
mini-SWE-agent8290.97

ステップ数も効く。DeepSeek-V4-Flashではmini-SWE-agentが141ステップ、Claude Codeが104ステップを要した。入力トークンの96〜99%はキャッシュで処理されたが、コストの順位は変わらなかった。

背景:別の研究HarnessTaxも同じ傾向

別プロジェクトのHarnessTaxは、7モデルとClaude Code、OpenAIのCodex CLI、Piの3ハーネスを組み合わせた21通りを、SWE-bench LiteとTerminal-Bench 2.0で検証した。VentureBeatはこれをカリフォルニア大学バークレー校Sky Computing LabとArenaの研究と紹介し、合格率の差は数ポイントだがコストは最大5倍開いたと伝えた。

今後の見通し

著者らは、小さなベンチマークでは多くの主張を判定できないと警告する。45タスクでは13ポイントの差でも検出できるのは半分程度にとどまり、447タスクでも区別できるのは約5ポイントの差までだった。各社がうたうハーネスの改善幅より粗い水準である。

著者らは、重いハーネスに費用をかける前に、初回呼び出しの大きさ、ステップごとの増加量、ステップ数を比べるよう勧めている。

よくある質問

Claude Codeを使えばSWE-benchの点数は上がるのか

今回の研究では上がらなかった。Qwenの2モデルの447タスクでは、いずれもmini-SWE-agentがわずかに上回った。

ハーネスごとのコスト差はどこから生じるのか

主に、毎ステップ送り直すシステムプロンプトとツール定義である。Claude Codeの固定プロンプトはmini-SWE-agentの約20倍だった。

参考資料

#コーディングエージェント #ハーネス #Claude Code #OpenCode #mini-SWE-agent #SWE-bench #AIコスト #トークン
チ
チョン・スン
AI Newsway · 開発者

AI Newswayの編集責任者です。AI、開発ツール、クラウド、生産性テクノロジーの記事を執筆しています。

この記者の他の記事 ›
著作権者 © AI Newsway 無断転載・再配布、AI学習・活用禁止
共有
f X K

コメント 0

現在コメントの投稿は無効になっています。

最初のコメントを書いてみましょう。