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スウェーデン政府官房、ChatGPTとClaudeを遮断 Copilotは容認

スウェーデンの首相府と全省庁を運営する政府官房は10月26日から業務用パソコンでChatGPTとClaudeへのアクセスを遮断し、マイクロソフトのCopilotを承認ツールとして残す。公共放送スウェーデン・ラジオのエコーが23日に報じた。

スウェーデンの首相府と全省庁を運営する政府官房(Regeringskansliet)は、10月26日(現地時間)から職員の業務用パソコンでChatGPTとClaudeへのアクセスを遮断し、マイクロソフトのCopilotを使うよう求める。公共放送スウェーデン・ラジオのニュース番組エコー(Ekot)が23日に報じた。政府官房は情報セキュリティ上のリスクを理由に挙げている。

要点

  • 10月26日以降、政府官房の職員は業務用パソコンからChatGPTとClaudeに直接アクセスできなくなる。
  • マイクロソフトのCopilotはセキュリティ審査を経て承認済みのサービスとして残る。何を変更したかは明らかにしていない。
  • 税務庁と国立施設庁はすでにAIサービスを遮断しており、執行庁も同様の措置を検討している。
ストックホルム中心部のストロームガータン通り沿いに建つ、尖塔のある明るい石造りの建物ローセンバード
スウェーデン首相府が入るストックホルムのローセンバード(資料写真、2014年)。사진: Arild Vågen / 위키미디어 공용(CC BY-SA 4.0)

スウェーデン政府がChatGPTとClaudeを遮断した理由

エコーの報道を伝えた現地メディアによると、政府官房のデジタル化担当ディレクター、ミカエル・ヴェッテルクランツ氏が職員向けイントラネットで今回の措置を告知した。同氏は、契約のないままAIサービスを使えば組織の情報セキュリティに影響しかねないと警告した。エコーの取材には応じなかった。

政府官房は、今回の決定は生成AIの利用を全面的に禁じるものではないとしている。一部の職員は、政府官房が独自に開発したAIアシスタント基盤を通じてChatGPTとClaudeのモデルを引き続き使える。ただ、対象となる職員や、基盤がデータをどう扱うかは公表していない。

政府官房はこれに先立ち、中国のDeepSeekの利用も制限していた。OpenAIとAnthropicは公式なコメントを出していない。

Copilotは存続、ただし内部のClaudeは別設定

マイクロソフトのCopilotは政府官房の承認済みAIサービスとして残る。政府官房はCopilotを審査したうえで、情報保護のための措置を追加したと説明している。

ただし注意点がある。Microsoft 365 Copilotは、ResearcherやCopilot Studioなどの機能でAnthropicのClaudeモデルを利用できる。マイクロソフトの公式ドキュメントによると、これらのAnthropicモデルは現在「EUデータ境界(EU Data Boundary)」の対象外で、EU・EFTA・英国の顧客では初期設定で無効になっている。管理者が「AI providers operating as Microsoft subprocessors」の設定で有効にする必要がある。政府官房がこの設定を有効にしたかどうかは報じられていない。

つまり今回の措置は、モデルそのものではなく、直接アクセスするウェブサービスを対象としたものといえる。

スウェーデンの他機関もAIツールを制限

エコーの調査によると、税務庁(Skatteverket)と国立施設庁(SiS)はすでにAIサービスを遮断している。執行庁(Kronofogden)は対応を検討中だが、決定は確認されていない。現地IT系メディアのHurBraは、交通庁(Trafikverket)が今年の内部監査で約10のAIサービスが広く使われていることを確認したと伝えた。

背景:公共部門のAI活用拡大は維持

今回の遮断は国の方針を覆すものではない。スウェーデン政府の発表によると、政府は2025年1月21日、デジタル行政庁(Digg)とプライバシー保護庁(IMY)から生成AIの国家指針を受け取った。指針は情報セキュリティ、個人データ保護、著作権、調達など7分野・18項目で構成され、公共部門でのAI活用拡大を目的としている。

政府官房の方針もこの枠組みの中にある。AIは使うが、契約と管理が整ったツールに限るという考え方である。

今後の焦点

遮断は26日に始まる。独自基盤を使える職員の規模、Copilotで強化した設定の中身、執行庁など他機関が追随するかどうかが今後の焦点となる。

よくある質問

スウェーデンはChatGPTを全国で禁止したのか。 そうではない。対象は首相府と各省庁を支える政府官房の業務用パソコンに限られる。一部の他機関は独自に遮断している。

スウェーデンの公務員はAIを一切使えないのか。 そうではない。Copilotは承認されており、一部の職員は独自のAI基盤を通じてChatGPTとClaudeのモデルを使えると、政府官房の広報部門は説明している。

参考資料

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チ
チョン・スン
AI Newsway · 開発者

AI Newswayの編集責任者です。AI、開発ツール、クラウド、生産性テクノロジーの記事を執筆しています。

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