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Opera、ブラウザーにローカルAI搭載 サーバー不要で動作

Operaは10月27日、ブラウザーAPI「WebAI」を通じてOpera OneへのローカルAIモデル搭載を始めた。ウェブサイトや拡張機能が利用者のPC上でAI機能を動かせる。Opera GX・Neonにも順次広げる。

ノルウェーのブラウザー企業Opera(オペラ)は10月27日(現地時間)、自社ブラウザーへのローカルAIモデルの搭載を始めた。「WebAI」と呼ぶブラウザーAPIを通じ、ウェブサイトや拡張機能がクラウドではなく利用者のPC上で言語モデルの機能を動かせるようにする。同社はプレスリリースで、まず「Opera One」で早期プレビューとして提供し、「Opera GX」「Opera Neon」にも順次広げると明らかにした。

ウィキペディアのページを表示したOpera GXブラウザーの画面と左側のサイドバー
Opera Oneに続きWebAIが提供される予定のOpera GX(資料写真)。사진: Patryk2710 / 위키미디어 공용(CC BY-SA 4.0)

要点

  • WebAIはブラウザーが持つAIをウェブページや拡張機能に開放する。Operaによると、開発者はAIサーバーやAPIキー、リクエストごとの課金なしでAI機能を組み込める。
  • 提供開始時点ではグーグルの「Gemma」モデルが使え、Macではアップルのオンデバイス基盤モデルも利用できる。
  • 利用者が自ら有効にするオプトイン方式である。有効にするまで何もダウンロードされず、サイトごとの権限でアクセスを管理する。

Opera WebAIで何ができるのか

OperaはWebAIを、グーグルやマイクロソフトなどが支持するウェブ標準の提案だと説明する。同社の実装は特定のモデルに縛られない「モデル非依存」型で、オープンモデルを軸に設計されており、利用者はAIの提供元を選べる。

Operaの開発者向けページには、Prompt、Summarizer(要約)、Writer(作成)、Rewriter(書き換え)、Translator(翻訳)、Proofreader(校正)、Semantic Embedder(意味埋め込み)、Decisions(判定)の8つのAPIが並ぶ。テキスト生成やコンテンツ分類、文章同士の関係の把握などを担う。

同社が挙げた例は、タブの整理や釣り見出しの判別、関連する求人情報の発見といった拡張機能を、データセンターではなくノートPC上のモデルで動かすというものだ。

ブラウザーでローカルAIを有効にする方法と対応環境

設定の「Opera AI」項目でWeb AI APIをオンにすると、対応するローカルモデルがダウンロードされる。Operaによると、ダウンロードには数分かかる場合があり、別のアプリやローカルサーバー、APIキーは不要である。

対応環境は現時点では限られる。インテルまたはAMDのプロセッサーを搭載した64ビット版WindowsのPCと、アップルシリコン搭載のMacで動作する。インテル製チップのMac、Linux、Arm版Windowsには対応しておらず、処理速度は利用者のPC性能に左右される。

Operaは開発を促すため、正式機能ではなく作例として実験的な拡張機能6種も公開した。記事の各段落が利用者のプロジェクトとどれほど関係するかを色分けする「Project Lens」、読んだばかりの記事からクイズを作る「Got It?」などがある。

開発者向け実験から一般向け機能へ

今回の提供は、2024年4月3日にOpera Oneの開発者版で始めた実験の延長線上にある。当時Operaは約50のモデルファミリー、約150のローカルモデルの派生版に対応し、派生版1つにつき通常2〜10GBの保存容量が必要だとしていた。

Operaのブラウザー・AI担当エグゼクティブバイスプレジデント、クリスティアン・コロンドラ(Krystian Kolondra)氏は「2024年にまず開発者にローカルモデルを提供した。今度はそれを全員に届ける」と述べ、「皆さんのノートPCは、データをどこにも送らずに、すでにそれができる」と語った。

ブラウザー内蔵AIはOperaだけの試みではない。グーグルのChrome開発者向け文書によると、Translator、Language Detector(言語検出)、Summarizerの各APIは、Chrome 138の安定版から内蔵モデルで提供されている。Operaは複数のオープンモデルから選べる点が異なる。

Operaは同日、実際のウェブページを2D・3Dの場面の中に置いて操作できる「HTML-in-Canvas」も公開した。主にゲームやOpera GXを想定した機能である。

今後の見通し

OperaはGX・Neonへの展開に合わせ、端末ごとに最適化したオープンモデルや、ローカルAIで開発するためのツールを増やす計画だという。WebAIがブラウザー共通の標準として定着するかは、他のブラウザー各社との標準化の議論がどこまで進むかにかかっている。

よくある質問

WebAIを使うとデータはクラウドに送られるのか。
送られない。Operaは、モデルは利用者の端末上で動き、データも端末にとどまると説明している。ウェブサイトがローカルAIを使うには権限が必要である。

どのPCで使えるのか。
インテルまたはAMD製チップの64ビット版Windows PCと、アップルシリコン搭載のMacである。インテル製チップのMac、Linux、Arm版Windowsにはまだ対応していない。

開発者に費用はかかるのか。
Operaは、ローカルAIによって開発者はインフラを運用したりリクエストごとに料金を払ったりせずにAI機能を追加できるとしている。

参考資料

#Opera #WebAI #ローカルAI #オンデバイスAI #ブラウザー #Gemma #Opera One
チ
チョン・スン
AI Newsway · 開発者

AI Newswayの編集責任者です。AI、開発ツール、クラウド、生産性テクノロジーの記事を執筆しています。

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