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Claude APIにスレッド機能、長い対話の応答35%高速化

アンソロピックは11月2日、ClaudeのMessages APIに「メッセージスレッド」をベータ公開した。50万〜100万トークンのリクエストでTTFT中央値が約35%短縮する一方、トークン料金は変わらない。

米アンソロピックは11月2日、Claude(クロード)のMessages APIに「メッセージスレッド(message threads)」機能をパブリックベータとして公開した。AIエージェントが会話全体を毎回送り直さず、新しいメッセージだけを送れるようにする仕組みである。同社によると、50万〜100万トークン規模のリクエストで最初のトークンが返るまでの時間(TTFT)の中央値が約35%短縮した。トークン使用量と料金は変わらない。

透明な光ファイバーケーブルの中をレーザー光が赤く通る様子
光ファイバーケーブルを通るレーザー光。データ伝送を示す資料写真。 사진: Hustvedt / 위키미디어 공용(CC BY-SA 3.0)

ポイント

  • 最初のリクエストで会話全体を送れば、以降は新しいメッセージと直前の応答IDだけで済む。
  • 50万〜100万トークンのリクエストでTTFT中央値が約35%短縮(アンソロピック発表)。課金方式は変わらない。
  • スレッドは暗号化されたメモリ上にのみ保持され、最後のリクエストから5分で失効する。ゼロデータ保持(ZDR)の対象外だ。

Claudeのメッセージスレッドの使い方

開発者はMessages APIのリクエストにthreadパラメーターとベータヘッダーmessage-threads-2026-08-12を付ける。最初のリクエストには会話全体、システムプロンプト、ツール定義を含め、これでスレッドが作られる。

2回目以降は"type": "continue"を指定し、新しいメッセージと直前の応答IDだけを送る。同社の開発者向け文書によれば、継続リクエストにsystemやtoolsを含めるとエラーになる。

スレッドは追記専用である。1つの応答IDから続けられるのは1回だけで、過去の会話を編集したり分岐させたりするには新しいスレッドを作る必要がある。

応答は速く、料金は据え置き

変わるのはコストではなく待ち時間だ。アンソロピックは発表文で「Claudeは毎ターン会話全体を読み込むため、トークン使用量は変わらない」と説明した。通常のトークン料金と既存のレート制限がそのまま適用される。

効果は会話が長いほど大きい。コーディングエージェントは1セッションで数百回のリクエストを送ることがあり、会話が数十万トークンに達すると、送り直すだけで応答の開始が遅れる。同社によると、Claude Codeの大半のユーザーではこの機能がすでに既定で有効になっている。

失効・保持の仕組みと制約

スレッドは最後のリクエストから5分で失効し、最後の利用から1時間以内に削除される。ターンの合間はサーバー管理の鍵で暗号化されてメモリ上に置かれ、永続ストレージには書き込まれない。

このため、アプリ側は会話のコピーを自ら保持しておく必要がある。失効したスレッドを続けようとすると404のthread_not_foundエラーが返り、会話全体を送り直してスレッドを作り直すことになる。スレッドを一覧・取得・削除するAPIはない。

スレッドはZDRやHIPAA用途には使えない。Message Batches、トークンカウント、オンデマンドのコンパクション、大半のコンテキスト編集とも併用できず、cache_controlのブレークポイントは最大4つまでだ。

背景:オープンAIの方式との比較

オープンAIのResponses APIもprevious_response_idで同様に会話をつなぐ。同社の文書も、この方式でも過去の入力トークンはすべて入力トークンとして課金されると明記している。違いは保持期間で、オープンAIは応答オブジェクトを既定で30日間保存するのに対し、アンソロピックのスレッドは1時間以内に消える。

アンソロピックはリリースノートで、10月28日にMessages APIのリクエストサイズ上限を32MBから128MBへ引き上げたことも明らかにしている。

今後の見通し

メッセージスレッドはClaude API、AWS上のClaude Platform、マイクロソフトのFoundry上のClaude、グーグル・クラウド上のClaudeモデル(アンソロピック管理)で利用できる。ベータの終了時期は明らかにされていない。エージェントを運用するチームは、5分の失効時間が処理の待ち時間に合うかをまず確かめる必要がある。

よくある質問

メッセージスレッドでAPIの費用は下がるのか

下がらない。Claudeは毎ターン会話全体を処理するため、入力トークンはこれまで通り課金される。

スレッドが失効するとどうなるのか

APIが404のthread_not_foundエラーを返す。アプリは会話全体を送り直して新しいスレッドを作り、新しい応答IDから続ければよい。

参考資料

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チ
チョン・スン
AI Newsway · 開発者

AI Newswayの編集責任者です。AI、開発ツール、クラウド、生産性テクノロジーの記事を執筆しています。

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