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セールスフォース、米陸軍の兵站ソフト新興ルーンを買収

米セールスフォースは10月29日、米陸軍と海兵隊が使う前線兵站ソフト「TyrOS」を開発するルーン・テクノロジーズの買収で最終合意した。買収額は非公表で、レジリエンス・メディアは3億7500万ドルと報じた。

米セールスフォースは10月29日(現地時間)、米陸軍と海兵隊が最前線の補給計画に使うソフトウエアを開発するスタートアップ、ルーン・テクノロジーズ(Rune Technologies)の買収で最終合意したと発表した。ルーンは、セールスフォースが1年前に立ち上げた国防・政府向け事業部門「ミッションフォース(Missionforce)」に加わる。買収額は明らかにしていない。

CRM大手のセールスフォースが、国家安全保障分野へさらに踏み込む案件である。

要点

  • アンドゥリル出身のデビッド・タトル氏とピーター・ゴールズボロー氏が2024年に創業したルーンが、ミッションフォースに統合される。
  • 買収額は非公表。米メディアのレジリエンス・メディアは匿名の関係者2人の話として現金と株式で3億7500万ドルと報じたが、セールスフォースは確認していない。
  • セールスフォースによると、同社の国防事業は前年比80%伸びており、米軍の6軍種すべてに顧客を持つ。

ルーンの「TyrOS」とは

セールスフォースはルーンを、米軍と同盟国向けに兵站(へいたん)・維持支援ソフトを手がける「エッジネイティブ」企業と紹介している。テック系メディアのザ・ネクスト・ウェブ(TNW)によると、主力製品TyrOSは前線部隊が何を必要とするかを予測し、物資の配分案を示し、輸送ルートを計画する。通信がほとんど、あるいはまったくない環境でも動作し、接続が戻るとデータを同期する設計だ。

セールスフォースは、このソフトがすでに陸軍と海兵隊で運用されているとしている。TNWは米国防総省の契約公告を基に、陸軍が2026年6月、ルーンとTyrOSに関する9900万ドルの契約を結んだと伝えた。

建物の屋上で米陸軍の兵士3人が兵站情報システム用の衛星アンテナを分解している様子
2014年7月、アフガニスタンで兵站情報システム用の衛星アンテナを撤去する米陸軍第10維持旅団の兵士たち。資料写真。사진: Courtesy photo / 위키미디어 공용(퍼블릭 도메인)

創業者と資金調達、報じられた買収額

最高経営責任者(CEO)のタトル氏と最高技術責任者(CTO)のゴールズボロー氏は、ともに防衛テック企業アンドゥリルで働いていた。米ワシントン・テクノロジーによると、ルーンはバージニア州アーリントンに本社を置き、2025年7月にヒューマン・キャピタル主導で2400万ドルのシリーズAを調達した。アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)やポイント72ベンチャーズはそれ以前からの出資者である。

TNWは、ルーンの累計調達額を3000万ドルとしている。直近の企業価値は1億3400万ドルだったとする関係者の見方も伝えた。報じられた買収額と企業価値は、いずれも両社が確認していない。

セールスフォースが「最前線の層」を求める理由

セールスフォースでミッションフォースと政府クラウド部門を率いるケンドール・コリンズ社長兼CEOは「セールスフォースは、この分野で最も重要な買収によって国家安全保障への取り組みを一段と強化している」と述べた。さらに「共に、継続的な任務遂行態勢を支える、エッジからエンタープライズまでのプラットフォームというビジョンを前進させる」と語った。

司令部や後方業務はセールスフォースのクラウドが担い、通信が不安定な現場はルーンが担うという構図だ。タトルCEOは「セールスフォースと組むことで、私たちが築いてきたものをさらに先へ進められる」とコメントした。

背景:拡大するセールスフォースの国防事業

セールスフォースの発表資料によると、米陸軍は2026年1月、同社に上限56億ドルのIDIQ(数量・納期未確定)契約を発注した。基本期間5年に5年のオプションを加えた最長10年の契約で、受注したのはセールスフォースの完全子会社コンピュータブル・インサイツ(Computable Insights LLC)だ。56億ドルはあくまで上限額で、支出が保証された金額ではない。

TNWによると、セールスフォースは10月20日にもマーケティング基盤のブレイズ(Braze)を約57億ドルで買収することで合意している。

今後の焦点

買収完了までは両社は別会社として運営される。TyrOSがミッションフォースの製品群にどう組み込まれるのか、セールスフォースが規制当局への開示で買収額を明らかにするのかが今後の焦点となる。

よくある質問

セールスフォースはルーンをいくらで買収するのか。
非公表である。レジリエンス・メディアは匿名の関係者2人の話として、現金と株式で3億7500万ドルと報じた。

買収はいつ完了するのか。
セールスフォースは、通常の完了条件を満たすことを前提に、2027会計年度第4四半期の完了を見込む。

ミッションフォースとは何か。
政府や軍の顧客にクラウド、データ、AIツールを提供するセールスフォースの公共・国家安全保障事業部門である。

参考資料

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チ
チョン・スン
AI Newsway · 開発者

AI Newswayの編集責任者です。AI、開発ツール、クラウド、生産性テクノロジーの記事を執筆しています。

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