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Soniox「STT v6」、音声ボット自身の声を除去

音声認識のSonioxは11月3日、AI音声エージェント向け「STT v6」を公開した。エージェントテキスト入力と音声エコー除去を60以上の言語で提供し、リアルタイム版の価格は1時間0.12ドル。旧v5は12月15日に終了する。

音声認識を手がけるSoniox(ソニオックス)は現地時間11月3日、AI音声エージェント向けの新モデル「Soniox STT v6」を公開した。エージェントが話す内容をテキストで受け取り、利用者の短い返答を文脈から読み取るとともに、スピーカーからマイクに回り込んだエージェント自身の声を文字起こしから取り除く。同社はこれを「世界初」の音声認識モデルとうたっている。

ヘッドセットを着けた女性がオフィスでノートパソコンに向かっており、そばにファイルが並んでいる
電話窓口は、正確な音声認識が欠かせないAI音声エージェントの代表的な用途だ。資料写真。 사진: Tim Reckmann | a59.de / Flickr(CC BY 2.0)

要点

  • リアルタイム用「stt-rt-v6」と録音ファイル用「stt-async-v6」の2モデルを11月3日に公開した。
  • 新機能「エージェントテキスト入力」と「エージェント音声エコー除去」で、直前の質問を踏まえて聞き取り、ボット自身の声は無視する。
  • 公表価格はリアルタイムが1時間0.12ドル、非同期が0.10ドル。旧v5モデルは2026年12月15日に提供を終える。

音声エージェントの音声認識で何が変わるのか

一般的な音声エージェントは、音声認識(STT)が聞き取り、大規模言語モデルが返答を決め、音声合成(TTS)が話すという3段構えで動く。ただ、聞き取る側のモデルは通常、利用者の声しか聞いておらず、エージェントが直前に何を尋ねたかを知らない。

v6では、開発者がエージェントの返答テキストをTTSに送るのと同時に、利用者の音声と同じWebSocket接続でSonioxにも渡す。設定名はenable_agent_text_inputだ。同社によると、名前や数字、「はい・いいえ」のような短くあいまいな返答を正確に聞き取りやすくなるという。

エージェント音声エコー除去の仕組み

スピーカーフォンやノートパソコン、車載システムでは、ボットの声がマイクに回り込みやすい。するとエージェントが自分の声に反応し、話を途中で切ったり、同じ応答を繰り返したりする。Sonioxはv6がエージェントのテキストを手がかりに再生音と利用者の声を分け、文字起こしからエージェントの声を除くと説明する。

エージェントが話している間も聞き取りは続くため、利用者は途中で割り込める。開発者向け文書は、従来の音響エコーキャンセル(AEC)も併用するよう勧めている。

60超の言語に対応、翻訳も改善

v6は単一の統合モデルで60以上の言語に対応し、2つのエージェント機能も全対応言語で使える。音声入力では数字・通貨・日付・英数字IDの表記、話者分離の精度も改善したという。リアルタイム翻訳では、ドイツ語や韓国語のように訳す前により多く聞く必要がある言語で、ためておく音声の量を調整する。

もっとも、同社は「大幅に精度が向上した」とするだけで、発表文にv6のベンチマーク数値や遅延時間は載せていない。2026年8月付のベンチマークページにあるのは旧モデルstt-rt-v5の結果で、オープンソースのPipecatベンチマークでは平均の意味的単語誤り率が1.34%、最終文字起こしまでの遅延の中央値が260ミリ秒だった。誤り率が最も低かったのはAzure(1.21%)だ。

リアルタイム音声認識の1時間あたり公表価格(Soniox価格ページ、2026年11月4日時点)
事業者・モデル1時間あたり
Soniox stt-rt-v60.12ドル
Deepgram Nova-3(追加機能込み)約0.39〜0.55ドル
グーグル gemini-3.5-transcribe-live約0.54ドル
OpenAI gpt-realtime-whisper1.02ドル

競合の価格はSonioxが各社の従量課金の公開料金をまとめたもので、すべての構成に当てはまるとは限らない。

背景:音声エージェントをめぐる競争

AIによる顧客対応で音声チャネルの比重が高まるなか、エージェントがつまずきやすいのが短い返答の聞き取りだ。ElevenLabs(イレブンラボ)が11月2日に公表した自社調査では、長い通話で音声エージェントがチャットを上回る成果を示した。大手各社も低価格の音声モデルを相次ぎ投入している。

Sonioxの更新ペースも速い。モデルの変更履歴によると、v4は2026年1〜2月、v5は6月に登場した。

今後の見通し

Sonioxは、v6はv5とAPI互換で、モデル名を変えるだけで移行できるとしている。stt-rt-v5とstt-async-v5は非推奨となり、2026年12月15日に削除される。以降のリクエストは自動的にv6へ振り向けられる。騒がしい実環境でエコー除去がどこまで機能するかは、第三者による検証が待たれる。

よくある質問

Soniox STT v6とは何か。 Sonioxが2026年11月3日に公開した最新の音声認識モデルで、リアルタイム版(stt-rt-v6)と非同期版(stt-async-v6)があり、60以上の言語に対応する。

既存のコードを書き換える必要はあるか。 ない。同社はv5とAPI互換だとしている。エージェントテキスト入力はenable_agent_text_inputの設定で有効にする。

料金はいくらか。 価格ページによると、リアルタイムは1時間0.12ドル、非同期は1時間0.10ドルである。

参考資料

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チ
チョン・スン
AI Newsway · 開発者

AI Newswayの編集責任者です。AI、開発ツール、クラウド、生産性テクノロジーの記事を執筆しています。

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